ブログ感染症対策について

関東圏で流行中のリンゴ病とは?感染症の基礎知識と予防策

感染症対策について

関東1都3県で流行警報

現在、関東圏でリンゴ病(伝染性紅斑)が流行しています。この感染症は、特に冬から春にかけて増加しやすいと言われていますが、過去10年間で警報が発令されるほどの流行は確認されていません。この記事では、リンゴ病の特徴、原因となるウイルスの性質、そして効果的な除菌方法について解説します。

リンゴ病の特徴

リンゴ病は、「ヒトパルボウイルスB19」による感染症です。特に5歳から9歳の子どもに多く見られますが、大人も感染することがあります。主な症状は以下の通りです:

  • 頬がリンゴのように赤くなる発疹

  • 発疹の前に現れる軽い風邪のような症状(発熱、倦怠感、関節痛など)

  • 手足や体幹にも広がるレース状の発疹

症状は通常1週間から10日ほどで収まりますが、妊婦や免疫力が低下している人に感染すると重症化する可能性があります。

ウイルスの性質:エンベロープとノンエンベロープの違い

ヒトパルボウイルスB19はノンエンベロープウイルスに分類されます。この特性が感染予防や除菌において重要です。

  • ノンエンベロープウイルス

    • 外膜(エンベロープ)を持たない。

    • 構造が安定しており、アルコールでは死滅しにくい。

    • 例:ヒトパルボウイルスB19、ノロウイルス。

  • エンベロープウイルス

    • 外膜(エンベロープ)を持つ。

    • アルコールで破壊されやすい。

    • 例:インフルエンザウイルス、コロナウイルス。

感染経路と注意点

リンゴ病の主な感染経路は飛沫感染ですが、まれに糞口感染も報告されています。そのため、特に以下の場面で注意が必要です:

  • おむつ交換時

    • おむつを交換する際は、使い捨て手袋を着用し、終了後は速やかに手を洗いましょう。

    • 使用済みのおむつは密閉できる袋に入れて廃棄してください。

  • 糞便の処理

    • 便が付着した衣類やリネン類は、塩素系漂白剤を使用して消毒すると効果的です。

    • トイレの便座や床など、糞便が触れた可能性のある場所を塩素系消毒剤で清掃してください。

除菌の必要性:塩素系消毒剤の活用

リンゴ病の原因であるノンエンベロープウイルスは、アルコールでは効果が十分でないため、塩素系消毒剤を使用することが推奨されます。塩素系消毒剤は、ノンエンベロープウイルスに対して高い殺菌効果を発揮します。

  • 家庭での対策

    1. ドアノブ、手すり、スイッチなどの頻繁に触れる場所を消毒。

    2. 使用後のティッシュやタオルは適切に廃棄。

  • 施設や公共空間での対策

    1. トイレや洗面台などの共用部分を定期的に塩素系消毒剤で清掃。

    2. 手洗いを徹底し、ペーパータオルなどを活用して乾燥させる。

感染予防の基本

リンゴ病の感染予防には、除菌と同時に以下の基本的な対策が重要です。

  1. 手洗いの徹底:石鹸と流水で20秒以上洗う。

  2. マスクの着用:咳やくしゃみで飛沫を広げない。

  3. 体調不良時の外出を控える:特に発疹が出る前の段階で他人に感染しやすいです。

まとめ

リンゴ病は一見軽い症状に思えますが、妊婦や免疫力が低下している人にとってはリスクが高い感染症です。ノンエンベロープウイルスであるため、アルコールに効きにくいとされているため、塩素系消毒剤を使用することが効果的です。おむつ交換や糞便処理の際にも適切な衛生対策を行いましょう。

ノロウイルス対策でもお伝えしているようにジェスパをご活用下さい。

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こちらは、流せるペーパータオルです。

ジェスパ除菌後に、拭き上げてそのままトイレに流せます。

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2024/12/08

嘔吐物処理半径2.3m/二次感染防止

感染症対策について

ノロウイルス増えています。

12月中旬以降、ノロウイルスによる集団感染が多くなっています。

飲食店、保育所、介護施設など、飲食店では、調理従事者の便からウイルスを検出されている事例も多く、特にトイレ後の手洗い、また調理場に入る際には、足元や衣服へのジェスパ使用することが望ましいと考えます。

手洗いばかり注意喚起されますが、過去の集団感染事例からも工場で発生した集団感染や、飲食店での集団感染では、ノロウイルスが衣服から検出されているからです。

また、不顕性感染

いわゆる、無症状の方が排出するウイルスで感染することもあります。

嘔吐、下痢など感染症胃腸炎が疑われる症状がある場合は、調理行為にたずさわらないようにしましょう。

二次感染防止には飛散距離内をジェスパ

嘔吐物が発生した地点から、半径2.3mは嘔吐物が飛散しているとの実験があります。

嘔吐物を処理した後は、約2.3mの範囲はジェスパを噴霧して下さい。

また、飛散する高さは1.6m(目や口の高さ)に及びます。

半径内にある、椅子、机、テーブル、のような家具類、手すり等の設置物で高さがあるものは、高さ1.6m以内もジェスパを噴霧しましょう。

※嘔吐物処理の担当はできるだけ1人で、処理をしてから48時間程度は、経過観察(嘔吐や下痢の症状)をしましょう。

2024/01/07

ヘルパンギーナ急増! 糞口感染に注意

感染症対策について

宮城県・宮崎県・大分県 では警報発令

6月中旬より、季節的な食中毒注意報に加え、ヘルパンギーナ、RSウイルス、いわゆる夏風邪と呼ばれ、子供たちを中心に流行する感染症の感染者が増加しています。

また、ノロウイルスによる感染症胃腸炎や手足口病、インフルエンザや新型コロナウイルスと昨年とは異なる状況ではないでしょうか。

警報や注意報の状況は自治体により異なるため、関心のある地域はご確認下さい。

ヘルパンギーナは何ウイルスか?

多くの感染症が流行している状況では、どの感染症がどのウイルスが原因であるのか?また、そのウイルスは一般的な消毒で効果があるのか?と気になるところです。

例えば、感染症胃腸炎の代表格「ノロウイルス」はアルコール消毒では効果があまりない、と言われており、次亜塩素酸等の塩素を使用した除菌が必要と言われます。

ウイルスは2種類の構造をしており、「効果があるウイルス」と「効果がないウイルス」の違いは、その構造によるものです。

下記のイラストは区別を簡単に表記したものです。

膜があるものがエンベロープウイルス。膜がないものがノンエンペロープウイルスと言われています。

一見、膜があるものが強そうに見えますが、黄色の膜を破壊するのは、比較的簡単で界面活性剤(石鹸・洗剤に含まれる)は、膜を破壊できるとされています。

ちなみに、ウイルスは生き物でないため、不活化という表現を使って活動が停止したという事を表します。

活動ができない=増殖できない

一方、膜のないものは、カプシドを破壊しなくては、ウイルスの不活化はできません。

ヘルパンギーナは主に、コクサッキーウイルスが原因とされていて、そのコクサッキーウイルスはエンテロウイルス属となります。

また、ノンエンペロープウイルスに分類されるため、不活化にはカプシドを破壊しなくてはなりません。

そして、腸管でウイルスが増殖されることから、糞口感染、嘔吐物からの感染にも気をつけなければなりません。

主症状から回復した後も、ウイルスは長期に渡って排出されることがあるため、流行期は意識した行動が必要になります。

ノロウイルス対策同様に、おむつ交換台付近、トイレの個室内、トイレから近辺の居室への導線等、ジェスパを使用して感染対策に活用して下さい。

また、手足口病のウイルスもエンテロウイルスであり、ノンエンペロープウイルスになります。

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2023/06/18

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感染症対策について

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2023/05/12

ノロウイルス警戒情報

感染症対策について

インフルエンザの流行により、感染者が右肩上がりで増加していますが、

ノロウイルス、サポウイルスによる感染症胃腸炎の感染者も増加しています。

香川県では、10年ぶりとなる「ノロウイルス食中毒警報」を1月30日に発令。

また、山口県では3年ぶりとなる感染症胃腸炎の集団感染が2月2日から7日にかけて高齢者施設で確認されました。

岩手県では、ノロウイルス、サポウイルスが原因とされる感染症胃腸炎の集団感染発生件数は、昨年同期比で2倍近い数値となっているようです。

流行中特に注意すべきこと

突然の嘔吐や下痢が発生した場合は、ノロウイルスに感染していることを想定して対処しましょう。

・おう吐(下痢)発生した際は場所が重要

①空調付近や風の流れでウイルス(飛沫核)が拡散し60分間は浮遊していると言われています。

 空気の流れに乗って、他の部屋にウイルスが浮遊していく場合もあります。

②発生場所付近にいた人などは経過観察をしましょう。

・おう吐の処理は二次感染を拡げないため、1人で対処することが大切です。

 また、処理者は24H~48Hの経過を観察しましょう。

・首から下げている名札なども注意です。エプロンを付けずにおう吐物処理をすると、

 しゃがんだ時に名札が垂れて、ウイルスが付着してしまう可能性があります。

・小児用おむつ交換台の使用にも気をつけましょう。

 処理者はもちろん、乳幼児が感染する事の無いようしっかりと除菌する事が大切です。

トイレやお風呂での感染注意

嘔吐物や糞便にノロウイルスが含まれているため、その発生場所が重要になります。

トイレから近い部屋や、トイレからの導線等に気をつけて管理されている施設もございます。

ノロウイルスは85℃以上、1分以上で死滅しますので、お風呂のお湯では死滅しません。

そのため、お風呂をジェスパレモングリーンDDなどで除菌されている施設もございます。

・風呂場での感染を避けるため、下痢をしている人は最後に入浴し、まずお尻から洗い流しましょう。

・職員で嘔吐や下痢の症状がある人は、トイレ利用はできるだけ入口から遠い個室を利用しましょう。

 (トイレが複数ある場合、シーズン中は使い分けなど)

・トイレはノロウイルスに汚染している可能性が高いので、隣接している部屋は要注意です。

<さらに注意>

用を足した後にトイレのフタを閉めないで水を流すと、ふん便に含まれるノロウイルスなどが空中に拡散し、細菌感染する可能性が高くなることが判明しました。

トイレの便座の上空25.4cmまで微生物が飛散し、90分間も空中に浮遊していることがわかりました。

流行中は、体調の変化に注視して、おう吐や下痢等の発生場所を意識して二次感染を防ぎましょう。

2023/02/09

模擬吐物拡散実験動画のご紹介

感染症対策について

昨年末より感染症胃腸炎(ノロウイルス)の感染者増加が確認されています。

地域によっては、感染者数が例年の3倍、5倍と警報レベルに達しています。

ノロウイルスは二次感染を防ぐ対処方法に気を配らなければなりません。 

保育所や障がい者施設、介護施設等では、嘔吐物や糞便の処理が重要になります。

お配りしている「感染対策BOOK」P26に処理方法などを記載しておりますが、特に嘔吐物は想定されている以上に拡散されています。

今回は、模擬吐物による拡散実験動画を公開している。

東京都健康安全研究センター様のURLをご紹介いたしますので、嘔吐物処理のご参考にして下さい。

東京都健康安全研究センター 模擬吐物拡散実験動画(ノロウイルス対策)

また、吐物の起点から想定される範囲内においてジェスパを噴霧される場合は、吐物を取り除いた状態で噴霧して下さい。

吐物(有機物)に噴霧をしても、ウイルスの不活化はできません。

吐物そのものに吹きかける場合は、次亜塩素酸ナトリウム1,000PPMもしくは、

泡洗浄ハイター1000等をご使用下さい。

2022/01/31